2009年5月9日

木樽(タル)を作るには竹は不可欠です

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筍(たけのこ)の時期です。
この時期には多くの虫が竹を食べにやって来て卵を産んで行くので伐採出来ません。

春ですが紅葉のようなので「竹の秋」あるいは「竹秋」と謂います。
竹は古くから十干十二支の最小公倍数である60年、あるいは倍の120年目に
一斉開花し、群れ全体の根も全て枯らして、その生涯を終えるという いさぎよく不思議な植物です。
天寿を全うするので、松竹梅のひとつに選ばれ、目出たい物の象徴と言えましょう。
木製樽(タル)に使う竹は真竹ですが、10年生までの物を使います。

昭和45年に、西日本で大開花があり、枯死しました。
和漢三歳圖繪」によれば「謂之竹米以為荒年之兆」とあり、凶作の前兆といわれておりましたが、この年は稀に見る豊作で故事が違っていた事になります。

掘り当てし 井戸の深さや 竹の秋        長谷川零余子





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