2009年5月26日

古いウヰスキィの樽(タル)の蓋(フタ)

DSC09383.JPG

多分、百年位前の洋樽(タル)の蓋(フタ)です。若くても60年は経っています。
還暦ですね。
洋樽(タル)は和樽(タル)と違って、フタと底に同じものを使います。
前にも紹介しましたが、これは某ウヰスキィメーカーがスコットランドから中古を輸入し、
充分使った後、更にベトナムへ送るというグローバルな,リユースの途中で「竹十」が1コンテナ分譲ってもらったものです。
樽(タル)そのものは、余りに嵩張るので、方々に差し上げて残りは処分してしまい、
今は蓋だけが沢山残っております。
最近、ウヰスキィ樽材を使って家具を作ることが一般的になり、入手が困難になってしまいました。
蓋(フタ)は外に放置しているのですが、昨日一部を切り取って鉋(カンナ)をかけると、
やはり、未だ微かにモルトの甘い香りが..........
でも一瞬です。直ぐに香りは消えます。
一番驚くのが、古材一般に言える事だけれど、一鉋かけると新材が出現することです。
写真でも、左の大きい方は何年も風雨に晒されたもの、右の木片は切断して、鉋をかけたもの。
接ぎには金釘を使っています。
見違えるように変身します。
これは何をしているのかと言うと、「竹十」の樽(タル)作りに使う道具は、この樫を加工するのです。

蓋(フタ)を原型の丸いまま、テーブルの天板にされる方もいらっしゃいます。

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