2012年5月28日

酒樽屋が敬愛してやまない今和次郎の「眼差し」

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今、大阪の国立民族学博物館では「今和次郎 採集講義・・・考現学の今」という
不思議な展覧会が催されています。
��月19日までです。(水曜日休み)

今和次郎は不思議な人で、考古学に対し考現学を提唱。
「モデルノロヂオ」と名付けて街の風俗を克明に採集、考察して膨大な執念のスケッチブックを残しています。
民家のスケッチも多数残しており、当然ながら樽(たる)も登場します。

t_7.jpeg工学院大学蔵


2012年5月4日

職人尽絵に見る桶師と竹屋

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さまざまな「職人尽繪」が残されていて、その中に樽屋(たるや)も出て来ます。

上の画像は伝土佐光起による「職人合せ」計二十四枚屏風の一部で、
川越市喜多院に所蔵のものです。
表題は「樽屋圖」ではなく、「畳師圖」でした。
圖の上の方で作業しているのが畳屋さんでしょう。
下の方で作業しているのは「桶師」であって、
「樽屋(たるや)」ではなく、未だ樽屋と桶屋の区別が出来ていない時代です。
但し、この頃すでに竹屋と桶屋が分業されている事が判ります。