2012年2月24日

酒樽(さかだる)を分解する

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酒樽屋は酒樽を拵えているだけではありません。
時には酒樽(さかだる)を分解することもあります。

底を抜き、竹の箍(たが)を一本だけ残すと、
側が放射線を描いて、星のように分解します。
この側を短く切って、少し小さな樽(たる)に再生したりします。

2012年2月22日

酒樽屋の虫養ひ 其の拾伍 蕎麦

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ご存知、大黒屋の「鴨せいろ」です。特に説明は不要でしょう。
伏見の酒造会社へ酒樽(さかだる)の説明に出かけた帰り、
毎度の樽屋の虫養ひです。

〒604-8022 京都市中京区木屋町蛸薬師西入ル南車屋町281番地
  075-221-2818
  11:30~9:00 火曜日休



2012年2月13日

大吟醸の酒粕登場

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いよいよ、大吟醸の酒粕が入手できました。
蔵元は酒粕を作っている訳ではなく、酒を作っているのですから、
酒粕の事ばかり話をして叱られました。
市販の段ボール状の酒粕と違い、柔らかくて良質の菌をたっぷり含んでおります。

本来は味噌樽を買って頂いた御客様にカビ発生防止の為に同梱していたのですが、
粕汁甘酒以外にも利用方法がたくさんあって、喜んで頂いております。

2012年2月11日

酒樽(さかだる)も凍る寒さ

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余りの寒さに、酒樽の中の水も凍っております。

酒樽を拵える段階で幾度か「水」を用います。
最後の仕上げ、「洩れ検査」にも酒樽の中に微量の「水」を容れます。
各種の刃物を研ぐ事も出来なくなります。
こんなに温度が下がると「水」が「氷」になってしまい作業は出来ません。

今日は「建国記念日」だそうですが、酒樽屋は樽(たる)を作る予定でしたけれど、
やはり諦めて、書類整理に急遽変更しました。

昔の職人達は、こういう温度になると、さっさと道具を片付けて家に帰ってしまいました。



2012年2月7日

酒米を洗う

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いよいよ、酒米を洗う訳です。
米のための容器は残念ながら木製桶ではありません。

洗った米は、次の段階で蒸すのですが、そこで必要になる物が、
「飯布」と呼ばれる特殊な布です。
一枚が畳と同じ一畳あります。多分、麻で出来ている筈です。
他の蔵で不要になった「飯布」を差し入れに行ったのですが、
もっと欲しい布は麹を作る時に使う「麹布」だそうです。
こちらの方がもっと目が細かいのですが、両者を比べないと違いが判りません。
どちらも最近は化学製品になってしまい、しなやかさに欠けている上、
化学繊維の方が黴が発生し易いのだそうです。

因みに、これらは世間で流通している柿渋で染めた酒袋とは全く用途が違います。
酒袋の素材は麻ではなく、木綿です。



2012年2月5日

最高の酒米、山田錦登場

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清酒には不可欠な酒米、「山田錦」が入荷。
と言っても酒樽屋に届けられたのではなくて、
酒樽屋が出入りしている酒造会社の蔵に届けられた物です。
これを使って「大吟醸」を少量つくるそうです。

ちなみに、予定価格は一升瓶一本1万5千円。
ワインに換算しても一本6000円。決して大衆向きではありませんが、
価格相応の味わいを持つ清酒が出来る筈で、決して「超」が付く高級品ではないのです。
昔は、一本お裾分けが通例だったのですが、今は割引販売もないでしょうね。
誰かヴァレンタインディに贈り物に選んでくれればいいのですけれど。




2012年2月3日

酒樽屋の雛祭り

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節分であります。季節が変わる筈なのに益々寒くなって行きますね。
灘五郷の東部「白鹿記念酒造博物館」では「節句の人形展」が催されます。
西部の「神戸酒心館」でも先頃寄贈受けた、同じ五世丸平の雛人形を展示します。

酒樽屋の床の間でもささやかながら、雛飾りが施されます。
弊店の人形は先の地震のため揃っていないものの、三世による安政年間のものです。