2009年8月29日

夏休みの終わり

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朝晩、涼しくなってきますと夏休みも終わりに近づきます。
宿題が未だ出来ていない子どもたちも多くいることでしょう。
毎年、この時期になると酒樽屋であるということから知り合いに頼まれて、
工作の宿題の手伝いをするのが常なのです。

今年は近所の蔵元の企画で小学生達に工作を教える機会がありました。
使用する素材は酒樽を作る時に出る端材の数々です。

上の写真のうち、左端は酒樽の蓋(ふた)の一部。真ん中は木栓類、
右端は左側の酒樽用蓋(ふた)に穴を開ける時に出来るもので面白い形をしているので、私も子どもの頃は自動車や自転車の車輪に見立てて様々な物を作ったものです。


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2009年8月28日

修理中の樽太鼓

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今日は実際に樽を修理します。
どちらも一斗(小)樽太鼓です。
左の樽太鼓は蓋(ふた)が傷んでいただけなので、新しい蓋(ふた)に取り替え、
更に汚れた樽の表面を銑(せん)を使って一皮むき、最後に新しい青竹を入れ直します。
このように修理をいたしますと新品同様に生まれ変わります。
但し、この再生方法は一回限りです。樽太鼓の側面がどんどん薄くなりますから、
何度も繰り返すことが出来ないのです。

右側の樽太鼓も一斗(小)ですが、樽の側面が折れています。
箍(たが)が強過ぎたのか、樽側が不良だったのか理由は不明ですけれど、
折れてしまっています。
この状態を樽屋は「ドサ」と呼び、一番困った状態です。
当然、悪い部分を取り替えて最初から作り直さねばなりません。

修理は一つひとつ充分に手をかけてやらねばならないのですが、すっかり再生された樽をみるのはうれしいものです。

2009年8月25日

修理を待つ樽太鼓

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各地の小学校から、新学期に使う樽太鼓の修理品が持ち込まれます。
これらには新しい「フタ」が入れられ、「タガ」を巻直して新品同様に戻ります。
��月には新しい樽太鼓として使われる訳です。
左側が二斗(中)樽太鼓、右が四斗(大)の樽太鼓。



2009年8月24日

樽屋が日経に!?

%E7%AB%B9%E5%8D%81%E9%AD%811.jpg往時の灘・大石浜と「竹十」

日本経済新聞に「たるや竹十」が取り上げられました。

��月12日朝刊「200年企業ー成長と持続の条件」第65回。
毎週水曜日掲載の「200年企業」は人気のシリーズだそうです。

当日の朝は新聞が届く前に問合せの電話で目が覚め、
一日中メールと電話が続きました。樽太鼓、漬物樽、味噌樽などの御注文をたくさん頂きました。

%E7%AB%B9%E5%8D%81%E9%AD%812.jpg「竹十」の初代、竹川重兵衛の名が見えます。明治17年刊「豪商名所独案内の魁」より

ありがとう存じました。

2009年8月13日

「鏡開き」が人気

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左から、「9リットル赤味酒樽」、「9リットル甲付酒樽のフタ抜き」とその「フタ」、
右端が「9リットル漬物樽」

最近、海外で結婚式を挙げる方を中心に、最も小さい9リットルの酒樽を使って
「鏡開き」をしたいという御注文が増えてきております。

確かに着物での挙式となると、昔ながらの杉と竹で出来た木樽が一番でしょう。
かつて「鏡開き」と言えば四斗樽が主流でしたが、今は精酒を沢山呑みませんから
��8リットル(一斗樽)か9リットル(5升樽)を選ぶ方が多くなりました。

酒樽の「鏡開き」の儀式は簡単な作業なのですが、一般の方々にとっては特殊な事なので、
写真の真ん中の樽のように、あらかじめ「ふた」を開いておき失敗を避ける方も多くなりました。
ただ、この方法ですと肝心の「木香」が付きにくいので、どちらを選ぶか悩むところです。