今日は実際に樽を修理します。
どちらも一斗(小)樽太鼓です。
左の樽太鼓は蓋(ふた)が傷んでいただけなので、新しい蓋(ふた)に取り替え、
更に汚れた樽の表面を銑(せん)を使って一皮むき、最後に新しい青竹を入れ直します。
このように修理をいたしますと新品同様に生まれ変わります。
但し、この再生方法は一回限りです。樽太鼓の側面がどんどん薄くなりますから、
何度も繰り返すことが出来ないのです。
右側の樽太鼓も一斗(小)ですが、樽の側面が折れています。
箍(たが)が強過ぎたのか、樽側が不良だったのか理由は不明ですけれど、
折れてしまっています。
この状態を樽屋は「ドサ」と呼び、一番困った状態です。
当然、悪い部分を取り替えて最初から作り直さねばなりません。
修理は一つひとつ充分に手をかけてやらねばならないのですが、すっかり再生された樽をみるのはうれしいものです。
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