2012年6月5日

錦市場の漬物屋さんに並ぶ木樽(たる)

bg_header.jpg高倉屋さんの旧HPより

京都 錦市場には沢山の漬物屋さんが並んでいるのですけれど、
東端でひときわ眼を惹く店が「高倉屋」さんです。
この店だけが漬物樽(たる)にビニール等を敷かずに直に糠を容れているので、
吉野杉の木樽(たる)自体が呼吸していることと相まり、漬物の発酵を具合よく助け、
作業はなにかと大変なのですが、格段と美味しい漬物が仕上がるようです。
当然ながら、連日、大勢のお客さんでごった返しております。

頻繁に記念撮影をしてもらっている、これらの木樽は全て「たるや竹十」が納めました。

それに忘れてはならない事は店主のバッキー井上さんが、すこぶるユニークな方である事です。
入手困難で不思議な単行本『意気がかり情』や雑誌Meetsに「百の扉、千の酒」を連載中。






2012年6月1日

酒樽用に吉野杉を乾燥させる

%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%B0%E3%81%84.jpg吉野町の古絵葉書より

割った吉野杉が樽丸として酒樽に使えるようになるまで数ヶ月間の乾燥が必要です。
最近は見かけなくなりましたが、かつては灘の浜でも写真のように
榑(くれ)を高く積み上げて、自然乾燥させたものです。
「おおばい」と称し、まるで家のようになっていて子供が遊ぶには格好の場。
中に入っていたりするとひどく叱られたものです。

もしかしたら、この写真は醤油樽の底板を作っている風景かも知れません。