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2015年3月3日

酒樽屋の雛祭り

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今年は三月になっても酒樽が忙しく、たるや竹十の雛人形を飾る事が出来なかったので、
市内某所の蔵元に展示されている雛人形の写真を拝借しました。
雛祭りと樽太鼓や漬物樽、味噌樽とは余り関係がありません。
酒粕から作る事が多い甘酒と少し関係がある程度です。


2015年1月4日

酒樽屋の謹賀新年

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明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。

昨年は殊に年末、酒樽と味噌樽,漬物樽の御注文が殺到し、
ありがたい悲鳴でした。
折角の御注文なのに、発送の延期をお願いした皆様、お断りしたお客様、申し訳ありませんでした。
製作数に限度があるため、御要望にそえない方が多数出てしまい、
御迷惑をおかけ致しましたこと、ここに御詫び申し上げます。
新年は順調にいくように努力する所存です。

2013年11月15日

和樽屋(たるや)が来年使う樽用手帳

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和樽屋(たるや)用に使う来年の手帳は別の物に変えようと思っていたけれど、気に入った手帳がなく、今年と同じLEUCHTTURM1917(ロイヒトトゥルム)の手帳に決定。
予約していた物がようやく入荷。発音が難しいからか余り普及していない、
ドイツでは切手やコインのファイルで有名な会社らしい。
イタリアのCIAKMOLESKINEのようなオシャレ度は低くく
あくまで独逸的に地味で質実剛健、品質本意。
和樽(たる)の注文メモや製作予定、樽(たる)の約束期日などを書いておくには重宝しました。

実際今年一年間ズボンの後ポケットに入れて
酷使したにも関わらず製本も崩れず、表紙もさほど傷まず。
早速、日本の祝日を赤ペンで○印しておこう。

本当は「冬至」などの二十四節気の季節の節目もない上、赤い文字の「祝日」の記載がないのは非常に不便なのですけれど、財布同様一年間身につける数少ない物体ですからデザインを優先してしまいます。

黒色のみの表紙表紙なので自身でカラフルにカスタマイズしないと行方不明になりがち。
携帯電話と違って失くした時に電話を鳴らせば反応しません。そんな機能を開発してくれないかな。
キーホルダーと財布もしかり。外出直前に見つからないとパニックになります。

2013年11月7日

酒樽屋の秋

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今年も、はや立冬です。長い夏と台風が過ぎて、ようやく秋らしくなりました。
偶然ですがプロ野球が終わりますと酒樽屋は忙しくなります。
唯一、灘五郷付近を本拠地にする某球団が優勝した時は徹夜が続く程、
酒樽(たる)の注文が殺到します。
幸か不幸か今年はその心配がありません。
通常の酒樽製造に専念出来ます。

以前にも記しましたが、灘五郷は南を海に面する一帯でした。
ここから樽廻船が酒樽(たる)を積んで江戸へ向かい、吉野からは大量の杉原木が届いた湊です。

山を削り、海を埋め立てる政策の市なので海が無くなってしまいましたが、
たるや竹十の浜には少しだけ海が残っており、船が行き来したり、
釣り人が誤って海に落ちたりもします。




2013年10月8日

酒樽屋(さかだるや)の寒露

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暦の上でも、例年でも、すっかり秋の筈なのに、まだまだ暑い日が続きます。
酒樽屋(さかだるや)では吉野杉による蓋(ふた)の乾燥作業です。
いったい何時になったら「秋」が来るんでしょうね。
樽材の乾燥は、かつて神戸の浜で行っていたのですが、
広い場所が必要なのに神戸に「浜」が殆ど無くなったので
昭和40年位から現地吉野で作業するようになりました。
最近では「おおばい」とい重ね方をせず、井の字型に積み上げます。

奥から二番目が底用、手前の黒い板は樽酒用の木香樽の底に使います。

2013年2月2日

各地の酒蔵で蔵開きが開催

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%E6%B2%A2%E3%81%AE%E9%B6%B4.jpg 沢の鶴 蔵開き

立春が過ぎたとはいへ、まだまだ寒い時期が続きますが
全国の酒蔵では「寒造り」の終盤を迎え、新酒の御披露目となります。
そこで蔵を開放して「しぼりたての新酒」を振る舞おうという趣旨です。

菊正宗では酒樽作り実演を開催するので、当酒樽屋も協力する予定です。




2013年1月1日

酒樽屋の新年の挨拶

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恭賀新春

昨年は大つごもりまで、仕事に追われました。
ひたすら弊店の手順が悪いからなのですが、
心機一転のため、新年は通常は7日から営業のところを勝手ながら、
��日の休養を頂いて、一月九日朝からの営業とさせて頂きます。



2012年12月26日

酒樽屋に於けるてんてこ舞いと、てんやわんやの大わらわ

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毎年の事なのですが、暮れも迫って参りますと各蔵は酒樽の出荷に大わらわであります。
当然、酒樽屋もこれらの酒樽を沢山作らなければならず、
皆様の御注文を全て御請出来ず、多数の御迷惑をおかけしました。
申し訳ございません。
次回からはもう少し手順よく樽作りを進めるべく精進してまいりますので、
どうぞ御容赦のほど、お願い申し上げます。

2012年8月15日

樽屋の夏休み

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いつも御贔屓に有り難うございます。
私ども樽屋は8月15日から8月31日まで夏期休暇を頂きます。
今年は思うように樽を作る事が出来ず、皆様に御迷惑を御かけして、
申し訳ありませんでした。
��月から気持ちを入れ替えて精進致しますので、宜しくお願い致します。

 休暇中は電話、FAXなどの対応が一切出来ません。
 メールを入れて頂ければ,後日返信致します。

2012年2月11日

酒樽(さかだる)も凍る寒さ

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余りの寒さに、酒樽の中の水も凍っております。

酒樽を拵える段階で幾度か「水」を用います。
最後の仕上げ、「洩れ検査」にも酒樽の中に微量の「水」を容れます。
各種の刃物を研ぐ事も出来なくなります。
こんなに温度が下がると「水」が「氷」になってしまい作業は出来ません。

今日は「建国記念日」だそうですが、酒樽屋は樽(たる)を作る予定でしたけれど、
やはり諦めて、書類整理に急遽変更しました。

昔の職人達は、こういう温度になると、さっさと道具を片付けて家に帰ってしまいました。



2012年2月3日

酒樽屋の雛祭り

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節分であります。季節が変わる筈なのに益々寒くなって行きますね。
灘五郷の東部「白鹿記念酒造博物館」では「節句の人形展」が催されます。
西部の「神戸酒心館」でも先頃寄贈受けた、同じ五世丸平の雛人形を展示します。

酒樽屋の床の間でもささやかながら、雛飾りが施されます。
弊店の人形は先の地震のため揃っていないものの、三世による安政年間のものです。



2012年1月3日

酒樽屋の三ヶ日

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酒樽屋の正月三ヶ日も皆様同様、ただただ暮れの疲れを癒す日々です。
七日から営業の予定ですが、
すぐに連休が続きますから実際は十日からの仕事始めとなります。

              子を持たぬ身のつれづれや松の内 荷風

2012年1月1日

酒樽屋から新年の御挨拶

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新年の御挨拶を申し上げます。

今年も良質な吉野杉をもとめて、川上村を走りまわり、
接着剤を一切使用しない安全な樽をひとつずつ丁寧に作って行く所存です。



2011年12月25日

酒樽屋のクリスマスイヴ

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この時期が酒樽屋にとって一年で最も忙しい時です。
何年もクリスマスらしき催しをした記憶がありません。
明日は個人的に特別な夜なので、明日の分も仕事をしなければならなく、
なおさら忙しい訳です。
さるにても、コンヴァーチブルとはいえ4人乗りのミニは少々変では。


2011年10月6日

酒樽屋、大鋸屑を燃やす

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樽酒用の酒樽を作ると沢山の大鋸屑(おがくず)が出ます。
前にも書きましたが、大きな鋸(のこぎり)を使った屑なので、
大鋸屑(おがくず)と記す訳です。
樽屋の場合は「銑屑(せんくず)」であり、「バンバ」と呼んでいます。
昔は工場の片隅に背の高い煙突の付いた大きな焼却炉があり、
そこに何でもほり込む事も「うろうろ」という下働きの仕事でした。

消防法で焼却炉の撤去を余儀なくされ、今はストーブを設置して、
そこで湯を沸かしたり、暖をとったり出来ます。
夏は勿論、無理です。
ようやくストーブの季節になりました。
酒樽作りも一段と忙しくなります。



2011年10月2日

十月の樽酒(たるざけ)

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十月一日です。
昨年の猛暑とうって変わり、街はすっかり秋の景色になりました。
酒樽(さかだる)を作っていても汗ばむ事も少なくなくなり、幾分か仕事が捗ります。

��0月1日は「日本酒の日」だそうです。
酒を容れた壺「酉」が十二支の十番目に因んで無理矢理こじつけたものですが、
各地で催しがあります。
実際に今頃から酒造りに入る時期なのです。
樽酒(たるざけ)が美味しくなる時期でもあります。
同じ理由で、この日は「醤油の日」でもあり、また「コーヒーの日」、「お茶の日」、
あるいは「眼鏡の日」「ネクタイの日」と
気候が良い時なので記念日が多い日でもあります。






2011年9月13日

酒樽と中秋の名月

今年も中秋名月です。
満月を見ると、いつも四斗樽(たる)の蓋(ふた)を想い起こします。

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a98-rickyleejones1.jpg 珍しくリッキー リー ジョーンズ

丁度、一千一秒物語の元となる原稿が発見されたそうです。
原稿を収めたDVDは八木書店から刊行予定。45万円もするそうですが...................................

この原稿は10月1日~11月26日まで日本近代文学館で展示される由。




2011年9月9日

酒樽屋の秋

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重陽であります。
久しぶりに外に出ますと、街のショウウインドウは当然ながら秋一色。

姫路市立美術館
では縁の画家、酒井抱一鈴木基一の展覧会「酒井抱一と江戸琳派の全貌」が始まりました。
パンフレットに掲載の「夏秋草図屏風」(重要文化財)は東京国立博物館から借りてくるので、
��月21日からの第三期の展示のみ。
江戸後期特有の涼しげな粋が楽しめそうです。

殊の外、琳派好きだった山本芳樹さんが生きていたら、さぞ喜んだろうと偲ばれます。





2011年8月13日

酒樽屋の盆休み

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震災以降、東北の桶屋さんが休業あるいは廃業せざるを得なくなったので、
従来の御客様以外に北日本からの木製樽の注文も受け入れる状況が続き、一ヶ月以上も
blogの更新が出来ませんでした。
樽が完成しても輸送が不可能で、地震から約100日後の今頃ようやく輸送状態も元に戻って来ました。
出来上がった杉樽をトラックが動くまで大量に保管しておく事にも苦慮致しました。

西瓜の美味しい夏であります。昔のように切らずに丸ごと売っている店も少なくなりましたし、家族も少なくなり、井戸のある家も珍しく、冷蔵庫に入れるにも限度がありますが、
西瓜はやはり、切売りより真ん丸の方が風情があります。

酒樽屋も今日から短い盆休みです。

金色の 仏壇のある 海の家     小澤 實



2011年2月5日

木製樽(たる)屋の「立春吉日」

節分が終わって翌日は、二十四節気の最初の節『立春』であります。
中国では旧正月、神戸の南京町は祭三昧。


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賑やかなのは南京町とその周辺だけで、酒樽屋(さかだるや)付近はいつもの様に、
酒樽(さかだる)、味噌樽(みそだる)、漬物樽(つけものだる)を作る毎日です。
木製樽(たる)の発祥の地は中国なのですが、日本に渡来して数百年、

第二次世界大戦の頃、樽屋竹十の台湾支店があった事と、
昭和の終わり頃に彼等の弟子達を何人も樽職人として招聘して以来、
現在では中国とは余り関係がありません。