樽場における「見世」の全体。
見世板の後と自分の手元に各種道具を取り易く並べる。
反対側には榑(くれ)と底蓋などの材料が。
左側の奥に見える竹棒は作業場と天井の間に入れて、銑掛けの時に使う。
三台の正直台、何本もの銑(せん)、胸当て等が見える。
手前には、作業中に必要な水が桶の中に。
樽丸から選別された「榑(くれ)」の裏表に銑をかける。
榑(くれ)のねじれも、この時に修正する。
また、榑(くれ)の下部にも銑をかけ、少し細くしておく。
銑をかけ終わった榑(くれ)の両側面を正直台で押す。
角度が大事なので、最も重要な工程。
普通の鉋(かんな)のように見えますが、実は微妙なカーブが付いていて、
このRが木製樽特有の丸みを出す訳です。
昔は「台かんな」ではなく、ここにも「銑(せん)」を使っていたので、危険な作業でした。
これらを一日に使う分だけ午前中に全て仕上げ、「側ごしらえ」の工程を終えます。
先日、作った「輻(や)」の側面にも正直をかけておきます。
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