「長崎の食事」日本の食生活全集 (42) 日本の食生活全集長崎編集委員会より
漬物樽も味噌樽も木製の、昔ながらの技法で作った樽(たる)を使えば、醗酵もうまく進んで、必ず美味しい漬物や味噌が出来ます。
もう木の樽は手に入らないと思って、壷や琺瑯(ほうろう)で漬物、味噌を作られている方も多いとききますが、樽屋としては残念なこと。
壷や琺瑯(ほうろう)では通気性がほとんどなく中味が呼吸出来ないので、過剰な水分を外に出す事も、新鮮な空気を中に入れる事も出来ません。プラスチックのように塩分と化合して、容器の成分が溶解してくるよりは良いかも知れません。
このところ、木の樽に目を留めてくださる方々も増えはじめ、うれしいことです。
五島列島の「かんころつくり」
左側に見える物は正直台のような台鉋(かんな)で、これで芋をスライスするようです。
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