この夏も西宮の甲子園球場では
全国高校野球選手権記念大会が催されて球音が響き、
また、今日が開会式の
北京奥林匹克运动会では
日本の野球チームが黄金のメダルを目指しているそうで、世間は気温以上に熱くなっているようですが、
酒樽屋にも年季が入ったバットが何本かあるのです。
「叩き棒」といって、酒樽の枠が出来た後、底板を、これで叩き込みます。
所定の場所にあらかじめ溝を切っておき、その溝に底をはめ込む簡略な方法も近年、普及してきましたが、「たるや竹十」では昔ながらの手法で底板を程よい位置に水平に収めます。
接着剤も何も使わず、杉のしなやかさ、柔らかさ を利用して、底の部分を箍(たが)で締め付けることにより、液体を漏らさない木樽をつくることが出来る訳です。
容量にも関係してきますので「叩き棒」の叩き加減も重要な要素となります。
棒の途中に見える溝は、「このあたりまで」を示す、おおよその印です。
「叩き棒」で深さの見当を付け、この後にゲージで深さをチェックし、正確な容量の木樽を作ります。
一番上の写真に見える「叩き棒」は下から四斗(72ℓ)用、二斗(36ℓ)用、一斗(18ℓ)以下用
野球のBATと蝙蝠(こうもり)のBATが同じ綴りなのも奇妙な縁ですが、語源は全く違うそうです。
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