2008年8月7日

木樽タイコの化粧直し

DSC06892.JPG

木樽は短冊状の杉板の集合体です。
おおよそ揃ってはいますが一枚、一枚の厚みが違います。
殆ど木樽が出来上がりますと、仕上げに周囲に出来た木目の段差を
「目違いカキ」あるいは「目違い取り」、又は単に「目違い」と略す一番細い銑(せん)で表面を揃えるように削ります。
「仕上げ銑」と呼ぶ地方もあります。

段差をなくして美しく仕上げる意味もありますが、段を取ることによって箍(たが)の力が木樽の周囲に均等にかかり、漏れない良質の樽を作ることが出来る訳です。

また、古材と同じく修理を承った木樽の樽太鼓でも、日焼けや汚れが銑をかける事によって表面が、ひと皮むけて新品のように生まれ変わります。

写真は樽太鼓の修理作業ですが、左上に少し日焼けが残っています。
銑をかけると右側から正面のように綺麗になる訳です。


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