和樽の底と蓋(ふた)は吉野杉で作ります。左が蓋(ふた)、右が底です。
底は中心に近い赤味で、蓋(ふた)は辺材の白太を用います。
酒樽にした時に底の部分は最も酒に触れている時間が長い部分ですから、香りの良い赤味を使い、蓋(ふた)は見た目が美しい方が良いので白太を使う訳です。
白太だけでは蓋(ふた)と言えど滲みが出るので、酒樽の甲付側同様、裏に赤味が付いた部分をなるべく選びます。
蓋(ふた)は輸送中など以外、殆ど酒には触れない訳です。
こちらはウィスキーが入っていたスコットランドの
洋樽の底と蓋(ふた)です。
洋樽の場合は底と蓋(ふた)のサイズが同じなので、底蓋の区別はありません。
材料はホワイトオーク、樫の木を使っています。
西宮の某有名ウィスキーメーカーがスコットランドから古樽を大量に買い付け、
しっかり樽としての仕事を終えた後、ベトナムへ輸出する直前に「たるや竹十」が引き取りました。
切断すると未だモルトの香りが、ほんのり漂います。
洋樽については、最近「たるや竹十」の和樽をフランスに輸出してくれている、早川物産の早川清氏の上記リンクの論文をご覧下さい。
蓋(ふた)の向こうに見えているのは、我家の小さな庭に生えるオリーブの木。
僅かながら、ちらほら実も結んでおります。
0 件のコメント:
コメントを投稿