2008年7月19日
江戸の江戸一に 四斗の酒樽が 二丁並ぶ
余分なものが一切無く、かつ清潔な店構え。
おなじみさん以外は入り難いと思う。
左が「泉正宗」、右が「白鷹」の四斗酒樽 。
どちらも赤味樽です。
左の「泉正宗」の四斗酒樽は「たるや竹十」による吉野杉の酒樽です。
初めて行く者にとっては、まるで酒道場のような居酒屋です。
扉を開けるとU字型のカウンターの奥に座る、いかにも江戸っ子めく女将さんの眼が語る。
「あなた方はじめての客だわね」「どんな呑み方をするのかしらねえ」..................
通されたのはカウンターの一番奥、即ち女将さんの前。
酒を呑めない酒樽屋夫婦は、やや緊張気味。
取り敢えず二種の樽酒を注文。白鷹の樽は周山杉の香りが。
全員が身内と思われるスタッフの動きもキビキビとして気持ちがいい。
二丁の四斗酒樽以外にも、選び抜かれた地酒が一升瓶でずらり。
基本的に樽酒も含めて、燗が基本。
周囲を見渡すと静かに酒を呑む常連の一人客が目立つ。
その間も全ての客の酒の進み具合と肴の食べ方に女将さんの鋭いチェックが。
奥に手書された肴が美味しい。この日は本当に魚ばかりだったけど。
清酒と相性のいい肴が揃っていて、注文に迷う。
女将さん手作りの漬物を頼んだら、ようやく「おいしいでしょ」と女将の一言。
多分、たるや竹十の一空樽で漬けた物。本当においしかった。
糠を混ぜる手は複数の人ではいけない。同じ人が混ぜないと美味しくならないとか。
お勘定の時に時代を感じさせる算盤で女将自らパチパチ。
料理を少しでも残していたら、叱られる。清酒が徳利に残っていたら「全部呑みなさい」という厳しい指令が。
江戸時代、茶道、華道など共に「酒道」というものがあったのですが、それを思い出しました。
現代では希有な一店です。
山手線大塚駅南口、路面電車を渡り、東京三菱UFJ銀行の向かい
豊島区南大塚2-45
平日は17時から営業。22時閉店
土曜はいずれも30分ほど早くなる。
TEL:03-3945-3032
日曜定休。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿