毎年、夏の終わりには
地元徳島だけでなく、
全国各地で阿波踊りの催しがあります。
阿波踊りに使う樽太鼓は普通の樽太鼓より少々小さいので、別途に拵えます。
肩から掛けた専用の金属器具に樽太鼓を取り付け、両手が使える状態にして、
樽太鼓を叩きます。
そんな訳で軽くて良い音が出るように、HPに出している樽太鼓の「小」の半分の小さい物を使います。
箍(たが)も太い胴輪が金具の邪魔になるので省略し、4本だけです。
阿波踊りでは囃子方が樽太鼓を各一個、担当するだけですから、
幼稚園や
保育園用に「小」の樽太鼓でも大き過ぎる場合に、よく特別に作ります。
基本的に樽屋の技術では、これが最小なのです。
これより小さな樽(たる)をつくる時は、桶(おけ)の技法を要します。
昔、奈良漬を10キロ近く樽詰めしたものが進物用に大量に出ていた昭和40年代、
あるいは5升入の
醤油樽も夏の間にたくさん作っていた頃の風景を憶えております。
今でも樽屋竹十の向かいには目立たないのですが
奈良漬屋さんがあります。
この度の樽太鼓は、この時代の手法をアレンジ致しました。
右上に乗せている樽が一番大きな
四斗樽(しとだる)です。
大きさの違いが良く判ります。
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