2010年8月28日

阿波踊りに使う樽太鼓、あるいは最も小さな樽太鼓

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毎年、夏の終わりには地元徳島だけでなく、全国各地で阿波踊りの催しがあります。
阿波踊りに使う樽太鼓は普通の樽太鼓より少々小さいので、別途に拵えます。
肩から掛けた専用の金属器具に樽太鼓を取り付け、両手が使える状態にして、
樽太鼓を叩きます。
そんな訳で軽くて良い音が出るように、HPに出している樽太鼓の「小」の半分の小さい物を使います。
箍(たが)も太い胴輪が金具の邪魔になるので省略し、4本だけです。

阿波踊りでは囃子方が樽太鼓を各一個、担当するだけですから、
幼稚園や保育園用に「小」の樽太鼓でも大き過ぎる場合に、よく特別に作ります。
基本的に樽屋の技術では、これが最小なのです。
これより小さな樽(たる)をつくる時は、桶(おけ)の技法を要します。

昔、奈良漬を10キロ近く樽詰めしたものが進物用に大量に出ていた昭和40年代、
あるいは5升入の醤油樽も夏の間にたくさん作っていた頃の風景を憶えております。
今でも樽屋竹十の向かいには目立たないのですが奈良漬屋さんがあります。

この度の樽太鼓は、この時代の手法をアレンジ致しました。

右上に乗せている樽が一番大きな四斗樽(しとだる)です。
大きさの違いが良く判ります。

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