2008年10月17日

酒樽屋の道具 其の漆

DSC07297.JPG

仮輪と言います。
酒樽(さかだる)を作る際、竹の箍(タガ)を入れる前に同じような竹の輪を補強したものを用いて、大きさを決定し、形を整えます。

最近は強度があるので鉄の輪を使う事が多くなりました。
底の径を決める薄い鋼の輪は鉄なのに何故か「しんちゅう」と呼びます。

金属の輪でも数ヶ月に一本は切れてしまいます。
竹は横の力は材木より弱いのですが、引っぱりの強度は鉄を上回るのだそうです。

中国では現在でも建築用の足場に竹を使っている程です。
この場合は竹の持つ「しなやかさ」も重要な要素なのでしょう。





0 件のコメント:

コメントを投稿