これは「木割り包丁」という、刃に丸みの付いた専用の道具。
下の写真が「木割り包丁」で樽丸を作っているところです。
酒樽(さかだる)漬物樽(つけものたる)や味噌樽(みそたる)あるいは樽太鼓(たるたいこ)を作る杉材を樽丸と呼びます。
白いチョークは吉野の木材市場で競り落とした落札者記号。
刻印は出品した業者の屋号。
この木口(断面)を見て、原木の中身を判断しなければなりません。
刻印から、どの山の木かも分かります。
例えば「○に北又」とあれば、その原木は吉野の山林王、北村又左衛門氏の刻印。即ち北村林業の出品。
この業界では最高のブランドに位置します。
樽丸で発展してきた吉野林業ですが、現在では殆どが建築材に用いられる様になりました。
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