2009年2月28日
酒樽屋のOVER THE RAINBOW 6
映像は2006年のUDOフェスです。
この時はベースの樽ちゃんは来ていません。
今回の来日公演で、樽ちゃん、かなり腕を上げました。なにしろ毎日Jeff Beckと一緒なのですから。人気も急上昇。
樽ちゃんとBECKのベース連弾には驚きました。
下記はさいたまスーパーアリーナで演ったクラプトンとのセッション。
残念ながら、三部構成。
そして、樽屋期待のOVER THE RAINBOWは当然ながら、演りませんでした。
The Pump
You Never Know
Cause We've Ended as Lovers
Stratus
Angel
Led Boots
Goodbye Pork Pie Hat
Brush With The Blues
JEFF & TAL Solo(inc〜Freeway Jam)
Blue Wind
A Day In The Life
(Encore)
Peter Gunn Theme
Eric Clapton
Driftin'
Layla
Motherless Child
Running On Faith
Tell The Truth
Little Queen Of Spades
Before You Accuse Me
Cocaine
Crossroads
Clapton & Beck
You Need Love
Listen Here/Compared To What
Here But I'm Gone
Outside Woman Blues
Brown Bird
Wee Wee Baby
Want To Take You Higher
2009年2月26日
樽屋は樽が「はしゃぐ」事が一番怖い
木の樽は乾燥に弱いので、湿度と温度が変化が繰り返されると木と木の間に隙間が出来てしまいます。
こういう事を「はしゃぐ」と言います。
樽の側が一枚一枚、所定の方向ではない向きになってしまった状態を
子供達があちこちの場所で遊んで「はしゃいでいる」光景に当てはめたのでしょう。
容器としての樽にとって、最悪の事態です。
保管状態が大切なのです。
常に液体が入っている事が前提の木樽ですから、空で放置しますとこうなってしまいます。
洩れても、繰り返し水や ぬるま湯を張って行けば樽は元に近い状態に復元出来ます。
杉の持つ特性です。
最終手段としては熱湯をかける方法もありますが、樽が変な形になってしまう事があるので、
余りおすすめ出来ません。
2009年2月21日
樽屋の情報は遅い ランスのTTが盗まれる 乞情報
先日の復活宣言も知らなかったし、カリフォルニアのレースで10位に入った事も自転車と縁のない友人に聞かされて、初めて知った世間に疎い樽屋です。
そんなことよりランス・アームストロングのタイムトライアル用マシーン(当然TREK)が休憩中にサポートカーの屋根から、アスタナチームのマシーン共々、計4台盗まれたそうです。
ローディにとって自転車は肉体の一部。早く見つかればいいのですが。
でも、こんな目立つ自転車に乗っていたら、すぐバレると思います。
かつて、忌野清志郎君のオレンジ号が盗まれた時も直ぐに見つかった経緯もありますし。
家に飾っておくしかないので、ファンであろう犯人は早く返すべきです。
樽屋愛用の自転車も盗まれるのが怖いので、車体の重さに近い程大きな重量級の鍵を買いに走りました。
2009年2月19日
漬物樽、味噌樽の季節です
漬物樽も味噌樽も木製の、昔ながらの技法で作った樽(たる)を使えば、醗酵もうまく進んで、必ず美味しい漬物や味噌が出来ます。
もう木の樽は手に入らないと思って、壷や琺瑯(ほうろう)で漬物、味噌を作られている方も多いとききますが、樽屋としては残念なこと。
壷や琺瑯(ほうろう)では通気性がほとんどなく中味が呼吸出来ないので、過剰な水分を外に出す事も、新鮮な空気を中に入れる事も出来ません。プラスチックのように塩分と化合して、容器の成分が溶解してくるよりは良いかも知れません。
このところ、木の樽に目を留めてくださる方々も増えはじめ、うれしいことです。
五島列島の「かんころつくり」
左側に見える物は正直台のような台鉋(かんな)で、これで芋をスライスするようです。
2009年2月18日
樽屋竹十の木樽は接着剤も釘も使わないのに、なぜ洩れないのか
2009年2月16日
吉野から杉の葉を樽屋に持ち帰るけれど、樽には使わない
酒樽屋の OVER THE RAINBOW 4
SOMEWHERE OVER THE RAINBOWの極め付きは、やはり別のキースです。
恐らく,一番ヘタでしょうが、一番,味があります。
写真のギターケースは彼愛用のギブスン335専用に、
ルイ・ヴィトンが同社のCMを兼ねて作った特別製。
このLUISE VUITTONのサイトからキースのロンドン案内やANNIEの撮影風景などの貴重な映像を見る事が出来ます。
それより、いったいキースが何の本を読んでいるのか気になって仕方がありません。
写真は親友、アニー・リーボヴィッツ
同じシリーズでドヌーヴ版とかゴルバチョフ版とかもありました。
2009年2月15日
2009年2月13日
毎日、樽屋へ樽作りの見学者が続く
吉野杉を使った木樽の作り方 その4 鉄輪(かなわ)
木樽の形になったものを逆さまにして、仮に「蓋」を底を置いておきます。
側の内径と蓋の外径が一致するように、「輻(や)」を入れ替えて微調整します。
樽を支えている竹仮輪の代りに鉄の仮輪を入れる工程です。
鉄仮輪を槌で叩いて、木樽を萎めていき、「しんちゅう」という鉄バンドを入れます。
鋼の輪で、真鍮ではないのですが、樽職人は何故か「しんちゅう」と呼びます。
これは底の径より一回り大きく作ってあるので、ピッタリはまると底の外径と側の内径が整った証拠です。微妙な大きさの物を数本 用意しておきます。
フタの部分も側の量を微調整して、決まった所で大きい方の鉄輪を入れます。
槌で鉄輪を最後の位置まで叩き降ろします。
結構、力を要する工程ですが、これで木樽の形が整いました。
木樽が少し丸みを帯びている事が判るでしょうか。
正直台に丸みがついていたからです。
この丸みが木樽を長持ちさせるポイントになっています。
2009年2月11日
酒樽屋のOVER THE RAINBOW 4
こんなLPは存在しません。
行きつけのジャズ喫茶のマスター手作り、限定一部のジャケットです。
だから、ジャケット写真は、その店のカウンター風景なのです。
アメリカのファンクラブのような組織が限定100枚位で作ったものらしく、当時ジャケット無しでした。
カリフォルニア大学にART PEPPERとZOOT SIMSを呼んだ時の音源です。四曲しか入っていません。
ART'N'ZOOTというものがPABLOから市販されています。
どうやら、同じ音源。
どちらもネット上で紹介出来ないので、
仕方がないので余り好みではないのですが、KEITH JARRETTのものを。
2009年2月10日
吉野杉を使った木樽の作り方 その3「側立て」
最初に二本の仮輪(白い口仮輪と緑色の胴仮輪)を用意します。
仮輪の材料は竹のタガで、これは道具ですが,消耗品です。
そこの中に十数枚の地側(じがわ)即ち普通の榑(くれ)と5〜6枚の輻(や)を入れます。
色々な幅のものを選んでおく事。
そして、側の木口を軽く濡らしておく事。
沢山入れると,作業しにくく、少ないと、作業中は両手が塞がっているので困った事になります。
この量の判断は、長く経験を積まねばなりません。
幅の事を略して、「ば」と呼んでおります。
左手で口仮輪を持ち、側を一枚ずつ並べていきます。
この時、仮輪を支えている左手は思いのほか力が必要です。
地側3枚に輻を一枚くらいの割合で並べて、一周します。
酒樽では、正面に呑み穴を開けるので、それにふさわしい最も良い側を選んでおきます。
この側を「印前」と呼びます。木目が詰まり。幅(ば)が広くも狭くもないものが最適。
最後の一枚の選択に苦慮しますが、とにかく形を作ることが、この段階の最大重要事項です。
取り敢えず、樽が自力で立つようにします。
仮輪を上下して加減する事がコツです。
口仮輪を上に上げると側が締まっていきます。
残りの側が5枚余りました。これくらいが理想です。
残ったものは、必要ないので次の段階のために外に出してしまいます。
とにかく樽の形は出来ました。
この場合は、幅の狭いものばかりだったので24枚位使いましたが、
普通は20枚までで組み上がるものです。
この樽は樽太鼓用に良く乾燥した材料を選んだので、幅の狭い側(がわ)が多くなっています。
普通はもっと広いものを使いますが、小さい樽ほど狭いものの方が作業はし易くなります。
これらの作業がし易いように、酒樽の作業台~「みせ板」には軽い傾斜が付いています。
桶屋さんの作業台は水平です。
一尺一寸の榑(くれ)を使って、一斗樽をつくり始めました。
吉野杉を使った木樽の作り方 その2「側(かわ)ごしらえ」
樽場における「見世」の全体。
見世板の後と自分の手元に各種道具を取り易く並べる。
反対側には榑(くれ)と底蓋などの材料が。
左側の奥に見える竹棒は作業場と天井の間に入れて、銑掛けの時に使う。
三台の正直台、何本もの銑(せん)、胸当て等が見える。
手前には、作業中に必要な水が桶の中に。
樽丸から選別された「榑(くれ)」の裏表に銑をかける。
榑(くれ)のねじれも、この時に修正する。
また、榑(くれ)の下部にも銑をかけ、少し細くしておく。
銑をかけ終わった榑(くれ)の両側面を正直台で押す。
角度が大事なので、最も重要な工程。
普通の鉋(かんな)のように見えますが、実は微妙なカーブが付いていて、
このRが木製樽特有の丸みを出す訳です。
昔は「台かんな」ではなく、ここにも「銑(せん)」を使っていたので、危険な作業でした。
これらを一日に使う分だけ午前中に全て仕上げ、「側ごしらえ」の工程を終えます。
先日、作った「輻(や)」の側面にも正直をかけておきます。
2009年2月9日
酒樽屋のお八つ 其の拾漆
ご存知「バウム・クーヘン」です。
BAUMKUCHEN,すなわちドイツ語で言う所の「木のケーキ」です。
本当に年輪に似ていますね。
樽屋は職業柄どうしても、食べる前に木目を読んでしまいます。
これですと、およそ40年もの、未だ樽にするには若すぎますが味は良いと思います。
バウムクーヘンは必ず、柾目に取ります。
こちらは、吉野の川上村から来た200年ものの「年輪」
見事な物ですが、残念ながら食べられません。
もうひとつあったのですが、向かいの酒資料館の方が花台にしたいと所望され持ち帰られました。
未だ,切ったばかりですから水が出て来ますし案外重い物です。すぐに割れてしまいますから、花台には既に割れたものを差し上げました。
写真のものは真ん中が既に割れ始めております。この中心部の黒い部分は未だ湿っていますが、良い木目なので、若い頃に良く手入れされた証拠です。
この部分は酒樽には使いません。
一番外側の白太の部分も未だ湿っています。
因に、この木は上の部分が北側を向いて生えていたものです。
バームクーヘンは西武池袋店にあるカステラ屋さん黒船の黒糖入り
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