本来、吉野杉は酒樽(さかだる)のために植林されてきたものなのですが、木樽(たる)の需要が減って来ると同時に、その無節の麗しさ、色目の美しさから建築材として脚光を浴びるようになり、樽材用の原木はその残り物の感すらありました。
良き時代が続いた後、輸入材や合板が大量に使用されて高価で加工が難しい無垢の杉が売れなっていきます。同時に和樽(たる)に適した杉材も市場に出て来ない事態が発生します。
写真に見える原木の小口にチョークで書かれてている数字は、その容積と価格です。
ここ数年、山には杉は沢山生えていても搬出の手間賃が出ないと言う理由から市場に杉が出て来ない状態が続いていて、樽材の入手が非常に困難になってまいりました。
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