2013年10月28日

酒樽(サカダル)完成後に使っていた三ツ目錐(きり)

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酒樽(さかだる)を作ると酒を容れる所と出す所が必要になります。
現在は下の写真の電気ドリル、少し前だと手回しドリルを使っていましたが、
この「三ツ目錐(きり)」の時代が非常に長かった様で昭和の最後まで使っていました。
この道具は樽作りだけではなく「穴」をあける際の大工道具ではなかったかのと想像します。

われわれの業界では樽屋よりも小売りの酒屋さん、造り酒屋の必需品でした。
大小2種あります。直径六分(約18ミリ)と八分(約24ミリ)、その他に天星の穴用もありました。

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いまでは、こんな電気道具が主流です。こちらの方が綺麗に切れるので仕方がありません。
三ツ目錐は頻繁に研がねばならず、うまく使いこなすには熟練を要しました。
樽(たる)を作る工程で最後に使う道具です。


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