酒樽に酒を詰め終わると「
天星」と呼ぶ木栓を蓋(ふた)と同じ高さまで叩き込み、
封紙を張り、蔵元の印を押して
天星の封印が完了です。
樽を床に水平に置いて木栓を叩いてもなかなか上手く入りません。
酒樽を少し斜めに起こした位置で木槌で「天星」を叩けば、気持ちよく蓋の中に入って行きます。
「天星」は
高野槙という柔らかい材料で出来ていて、酒の滲み等がありません。
木製の風呂桶に使う材料だからです。
今では高野山から来たものより木曽産の方が普及しています。
星の封印は簡単な作業なのですが、当然ながら
酒税法のもと外部の人間が手を下してはいけないのです。
これは酒樽屋の仕事の範疇ではなく、造り酒屋の仕事です。
小売りの酒販店や居酒屋の人々が酒樽に酒を詰める行為も禁じられています。★
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