新酒が出る時期になりますと、酒樽の注文も多くなります。
写真の酒樽は「ハンダルセット」と呼ばれる、上部半分だけの特殊な樽(タル)です。
四斗樽は72リットル入りですから、一升瓶に換算すると40本分。
なかなか全部を呑みきれるものではありません。
どうしても酒樽の半分位の清酒が残ってしまいます。
そこで、酒樽の真ん中にもう一枚底を入れた二重底の樽の需要が増える訳ですが、
下半分が無駄だという理由から、写真の酒樽のように上部だけを吉野杉で作り、
下には発泡スチロールの台を入れて菰で巻くという変則樽です。
��0年程前に某大手酒造メーカーと樽屋竹十が共同開発し、同業者に散々バカにされた商品ですが、その後全国の樽屋が竹十に製造工程の見学に来て、今では各地で定番になりましたが、そろそろ役目を果たしつつある感がないとは言えません。
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