和樽を贈答用などに使用する場合に、贈る方の名などを書いて和樽に付ける木札です。
「祝」や「勝利」等の文字の下に自分の名を入れて、他の和樽と区別する訳です。
板の上の屋根状の部分が「入」という形に組まれています。
「まねき」とも呼びます。
本来、板に直接墨書きしたものですが、最近は熨斗紙に書いた物を巻き付けて何度も使う方が多いようです。
板に直接書く場合は艶出しのため墨に清酒を混ぜます。
歌舞伎の顔見世興行に役者の名を記した物が由来なので、客が大入りになるように木札いっぱいに名前を入れます。
二枚目、三枚目の語源はここからきているそうです。(一枚目は座主に名前)
歌舞伎の場合は桧で出来た物が殆どですけれど、清酒の時は香りが強いので、出来れば和樽同様に杉製を使いたいものです。
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