たくさん杉樽の注文を頂いたので、伐りたての真っ青な真竹を結って、一番大きな四斗の杉樽を作りました。
杉樽の出来上がりがいいと、売るのが惜しくなります。
漬物樽ですから、杉材の色は黒いのですが、飾って置きたくなります。
杉樽職人は、それ位じゃないといけないんでしょうね。
そんなことでは、商売になりません…
右隣は二年経った、一斗の杉樽。
タガの色は、あっという間に褪せて行くのです。
一度使った、杉樽を「一空樽(いちあきだる)」と呼びます。
二級の造り酒屋が使います。関東には、そういう古樽業者があります。
杉樽の消費は、昔から殆どが東京だからです。関西にはありません。
「樽拾い」という正月後の季語がある位です。
江戸時代、酒屋で働く丁稚の小遣い稼ぎでした。
当時のリサイクルです。
雪の日や、あれも人の子樽拾い 冠里
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