2011年2月7日

味噌樽(みそだる)の修理

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樽屋竹十は樽(タル)の製造と販売だけではなく、その後の修理も積極的に行っております。
正しい使い方をすれば、修理せずに何十年の使用に耐えられるように作っているのですが、
右の味噌樽(たる)の場合、味噌つくりに使わず、「杉バケツ」として水を容れたり、
空にしたりして、屋外に放置していたため、相当傷んでおりました。
直射日光と風、過剰な水分に樽(たる)は弱いので、箍(たが)が完全に腐っていました。

左は、これと同じ状態だった物を補修して、竹箍(たが)を全て替えた物です。
お客さまの好みで、外の杉は古色のままでという依頼だったので新品同様にはしませんでした。
因みに写真は「杉バケツ」ですけれど、基本的に「味噌樽(たる)」とほぼ同じ寸法です。
吉野杉に限らず杉は乾燥し易いのですけれど、同時に膨張し易い訳ですから、
もう無理だと思われる樽(たる)でも殆どの物を修理することが出来ますし、
積極的に他店の商品の修理も請け負っております。
ただし一部、木工用の化学的接着剤を使用したり、
金属釘を多用した樽(たる)や桶(おけ)は修理が不可能な場合があります。


1 件のコメント:

  1. 今中美奈子2014年1月27日 9:02

    今日恐らく50年ほど前のものと思われる、長い間使っていなかった樽をいただいてきました。修理をお願いするとしたら一番大変な補修だとしていくら位かかるのか教えてください。

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