酒に従事する者だけではなく、炭屋であろうと八百屋であろうと日本の労働着のひとつとして「前垂れ」というものを、かつて誰でも着けていたものです。
要するに、「前掛け」です。
勿論、酒樽屋も毎日愛用しています。
左が戦後、右が戦前の物です。藍の濃さが違います。
長さも変わります。作業内容の変化に伴って、少しずつ短くなってきました。
先を機械に挟んだりして危険なので、ある時から急に短くなりました。
ポケット付きの物も登場します。
どこか粋なところがあるのでしょう。最近、再評価されて復刻版が出来たりしています。
これを腰に締めると、鉢巻を巻いたように気合が入って、よく仕事が出来るのです。
ただ、休み時間に外した時に、よく忘れて来てしまいます。
投稿者 diva : 02:57 | コメント (2)
2006年12月22日
樽太鼓に釘とボンド
「竹十」では樽太鼓の修理も行なっておりますが、持ち込まれるタルの状態も様々です。
写真は、緩んだ「タガ」を固定するべく、釘を打ってしまった例。
「竹十」の樽太鼓は酒樽などより、はるかに強い「タガ」で締めてはおりますが、
タルとは液体または湿気を含んだ物を入れることを前提に作られているので、
樽太鼓のような使い方をした場合、タルは時間の経過と共に「タガ」は緩んできます。
これは仕方がないことなので、直ぐに修理に持ってきて頂くとありがたいのですが。
中には、ゆるんだ「タガ」に釘を打ったり、木工用ボンドを塗ったりして、補修されているものがあります。
こうなると、修理は困難になります。
釘やボンドで補修しても、音が良くなる訳でもなく、楽器として、なんの意味もありませんので、そのまま修理に持って来てください。
その頃は蓋も傷んで、交換の必要が出ている筈です。
お願いします。
投稿者 diva : 09:09 | コメント (0)
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