2010年4月7日

鏡開き用の酒樽に「謝」と書す

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某研究室の謝恩会に吉野杉の酒樽で鏡開きをしたいという依頼がありました。
主賓の教授が大の日本酒党なので院生の方々が、是非、鏡開きの宴を催したいという趣旨。

一斗樽に菰を巻いては折角の酒樽が台無しになるので、
酒樽の正面に「謝」と墨書きしてもらった和紙を貼ったら酒樽が一段と引き締まりました。

20年程前までは菰を巻かずに鏡開きしておりました。
その頃までは、必ず酒樽の正面に酒の銘柄を刷り込む風習があり、それを「腹書き」と呼んでおりました。

学生たちに囲まれた先生の、お喜びになっている顔が見えてくるようです。

2010年2月20日

樽屋も吉野杉の良し悪しを見落とす

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吉野杉は色も香りも最高なのですが、なにしろ自然のものです。
年に一度位、写真のように「目越し」という状態になる事があります。
この場合は、どのように手を施しても滲みを止めることが出来ません。
しかも、場所が樽(たる)の底です。交換以外に修理の方法はありません。
たくさんの吉野杉から樽(たる)に適した材料を選別することが酒樽屋の親方或いは、
番頭の役目なのですが、この場合は作業中の見落としと言えましょう。

幸い「たるや竹十」が使っている奈良県吉野郡の川上村周辺の杉だけは、
乾燥させて、もう一度使うと滲みが止まる魔法のような不思議な性質を持っています。
川上村特有の土質に依るようです。
しかし、この樽(たる)の場合は大事を取って底は交換することにしました。
「目越し」になる「ネキ」類と「風折れ(ウテ)」だけは樽(たる)には一切使う事が出来ません。
これらについての詳細は後日。

2010年2月19日

ディスプレイ用樽(たる)又の名を売場樽(たる)

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いわゆるディスプレイ用樽です。
店舗設計や施工会社の方からの依頼や、店頭のディスプレイに使いたいというお店から直接の
御依頼があったりします。
木樽に乗せて展示すると商品がいっそう引き立って見えるそうです。
店舗の売場に設置するので、「売場樽(たる)」とも呼びます。
高さが56センチあり、底は上から12〜15センチ下がった所に固定します。

この写真の樽(たる)は更に上へ笊(ざる)を乗せるという御指示だったので、
液体は若干洩れます。
全く洩れない物も作ることが出来ます。
漬物屋さんが直接樽に糠を入れる場合です。
この時は箍(たが)を更に二本増やします。当然少し値段が変わります。

右側は普通の一斗漬物樽(たる)高さが34センチなので通称34型と呼んでおります。

一番右側に少し見えているものは親方愛用の自転車に付いているCAMPAGNOLO,コルサレコードの前期型リアディレイラーと同じカンパのOMEGA のリム。




2010年2月7日

樽(たる)

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樽という漢字は木偏に尊と書きます。稀に土偏になることもあります。
もとは、尊だけで「たる」呼びました。

尊という字が角樽の形に似ているので、これだけで「たる」や「そん」と呼んでいましたが、
「尊い」と区別するために左に木を付けて「樽」となったといいます。

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こちらは撮影風景。アイルランドの写真家デビットさんのセッティング。
フランスの出版社の企画、写真集[SAKE](仮題)のための撮影です。
樽などをお貸ししたご縁で、彼の了解の元、酒樽屋も撮らせていただきました。
さすがにプロのセッティングですね、拙写(上の写真)もうまくいきました。



2010年2月4日

酒樽屋が使う植木樽

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本日、立春。東風、氷を解く

「氷が解けたら何になるか?」という理科の問題に「春になる」と回答した小学生に一票。
それを正解にして、◎を三つ付けた先生にも一票。


酒樽屋は酒樽(さかだる)ばかり作っている訳ではありません。
味噌樽(みそたる)、漬物樽(つけものたる)、樽太鼓(たるたいこ)は勿論ですが、
この他に、隠れた逸品があるのです。

「植木用の木樽(たる)」です。
木製樽は吉野杉と竹だけで作り、接着剤などの化学物質は一切使わないので、
大きく分類すれば樽(たる)も「植物」の一種です。
ここで植物を育てる訳ですから友達同士、仲良くなって当然。
樽(たる)は適度の水分を植木からもらい、余った水分は植木の方へ譲りながら、
互いに助け合っているようです。


2010年1月21日

酒樽屋の入り口

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酒樽屋のおもてに出来上がった樽を並べて、数を調べました。
これから、これらを梱包しなければなりません。この作業も案外手間取ります。

この時期、味噌樽と漬物樽の注文が酒樽を上回ります。

味噌樽は高度な技術を要するので、漬物樽より高価になってしまいます。
味噌樽は出来るだけ空気に触れないように細長く、逆に漬物樽は空気をよく通すように作ります。
漬物樽を使っても味噌を作る事は出来ますが、仕上がりは、やはり味噌樽には及びません。
それでもプラスチックや琺瑯(ほうろう)の容器を使った味噌よりはずっと美味しいものが出来る筈です。




2010年1月20日

酒樽屋の虫養ひ 其の拾參

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久しぶりのベトナム料理です。
容器はヤシの実を半分に切ったもの。
「蓮の実」飯です。



メコン

神戸市中央区北野町3−6−17
��78−271−9221

水曜定休


この店、昔は六甲アイランドにありました。
酒樽屋も10年以上前、開店当時に食べに行った記憶があります。
数年前に北野町に転居された由。

酒樽以外の木製樽各種を発送する

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酒樽屋は酒樽ばかり作っている訳ではありません。

酒樽以外に味噌樽や漬物樽、樽太鼓に展示用の木樽...........
何でも注文に応じて、あらゆる樽(たる)を作っては全国に発送しております。
今日は、四斗樽(たる)から味噌樽や五升樽(たる)まで殆どの種類の樽(たる)を
梱包して発送しました。

因みに写真の四斗樽は漬物ではなく味噌作りに使うのだそうで、特別に上蓋も加えました。





2010年1月18日

酒樽屋は味噌樽(みそたる)も作る

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一昔前の酒樽屋は正月から二月まで未だ未だ酒樽を作り続けて居たものですが、
最近は「酒」を呑む人口が日に日に減って来て、当然ながら酒樽の需要も少なくなってまいりました。
替わりに、この時期は味噌作りに最適の気候ですし、新麹も出来るので味噌樽の注文が続きます。
今まで、プラスチックの容器で味噌を作っていた方々は勿論、初めて味噌を作ってみる若い方々も、
折角つくるのなら杉の木で出来た木製樽を使おうという気運が広まって来て、毎日のように注文をいただきます。
一切の化学的な接着剤を使わず、杉と竹だけで作った「たるや竹十」の味噌樽が少しずつ認知されてまいりました。

2010年1月15日

酒樽屋が文庫本に掲載 !?

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表紙 歌川広重「名所江戸百景」のうち [する賀てふ] 暖簾の店は現在の三越


日本経済新聞に連載中の人気シリーズ「200年企業」が文庫本化されました。創業200年を超える71社が取り上げられ、
「たるや竹十」もご紹介いただいています。

日本には創業200年を超す老舗が3000社以上もあるそうで、世界で最も多いのだそうです。
なかでも一番多いのは、やはり酒造会社447社でした。
酒造に関連した酒樽屋は殆どが戦前に廃業してしまったので弊店のような例は珍しいのかも知れません。

今年「たるや竹十」は創業191年。
��00年と呼ぶには、少々若いようです。

2010年1月13日

酒樽屋がニュース番組に !?

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朝日放送のニュース番組で『たるや竹十』の一日をご覧いただけることになりました。
ほんの数分の紹介です。


1月20日(水)『NEWSゆう+』16時50分〜18時54分 たるや竹十は18時頃の予定

(関西地方以外は放送日が変わるようです)




2010年1月11日

酒樽屋の鏡開き

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毎年、一月十一日は鏡開きの日です。

鏡餅も酒樽も「鏡開き」されます。
「割る」という言葉が忌み嫌われているので「鏡割り」とは決して呼ばないのです。

2010年1月2日

酒樽(さかだる)と箸(はし)

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日本をはじめ、東アジアの食文化にとって不可欠な道具のひとつである箸(はし)は、
中国で随の時代から使われはじめ,聖徳太子によって日本に到来したそうです。
竹冠で書くところから最初は竹で作っていたらしいのですけれど、
日本の食事には竹よりも木の箸(はし)が相応しいと思います。


殆どの箸(はし)は杉をはじめとして各種の木で出来ています。
箸に使う杉の材料は、ほんの少し前まで酒樽の材料を作った端材を用いて、
奈良県吉野郡の地場産業のひとつとして樽丸と共に栄えて来ました。
最近では、1500年前とは別の形で中国から大量の白樺の箸(はし)が輸入されて、
吉野地方の産業としては成り立ちにくくなってまいりました。

正月の祝箸には両端の尖った柳の物を用います。

市原平兵衛商店

住所:京都市下京区堺町通四条下ル
電話:075-341-3831
営業時間:AM10:00〜PM6:30(平日) AM11:00〜PM6:00(日・祝)


2010年1月1日

酒樽屋 新年の挨拶

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謹んで新春の慶びを申し上げます。
本年も宜しくお願い致します。

稀に見る厳冬の新年となりましたが、皆様いかが御過ごしでしょうか。

日本全国はもちろん、世界各地で「たるや竹十」が年末に納めたの酒樽を使い、
鏡開きが成されている筈です。美味しい樽酒を楽しんでおられる事でしょう。

今年も昨年以上に酒樽をはじめ、
漬物樽、味噌樽、樽太鼓、展示樽の製作と販売に力を入れてまいる所存です。
どうぞ、相変わりませぬ御贔屓をお願い申し上げます。

酒樽屋の大晦日(おおつごもり)

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とうとう、今年も数時間を残すばかりとなりました。
最後の漬物樽を出荷し、新年の初荷となる二斗酒樽の準備をし、掃除を済ませて、
本年の仕事を無事終えました。

今年一年、沢山の樽。主力の酒樽をはじめ、漬物樽、味噌樽、八木節用の樽太鼓、椅子、店舗展示用樽など各種の木製樽を御注文下さり、ありがとうございました。
何度か蓋の枚数を間違ったり、ミスもありましたが、多くの御客様に喜んで頂けたようで、
樽を作る仕事をしていて本当に良かったなと改めて思い至りました。
来年もまた、御贔屓によろしく御願い申し上げます。

 たるや竹十 主人敬白