2014年11月6日
京都の樽屋
今月の京都店は11月7日(金曜日)と8日(土曜日)
両日とも午後1時から夕方6時頃までです。
今回は二斗(36リットル)の漬物樽(つけものたる)も即売します。
京都市左京区田中里ノ前町49の2
��90−5012−3755
2014年10月9日
某美術館用の展示樽(展示たる)
2014年10月4日
たるや竹十 京都店 京都新聞に掲載
京都店開催の初日10月3日に京都新聞の記者の方が取材に来られ、翌4日の朝刊に掲載されました。相変わらず、お客さんが少ない京都店ですが、お陰で地元の方以外にも滞在中のホテルで新聞を読まれた方など三々五々。定着にはまだまだのようです。
なお、11月は7日(金曜日)と8日(土曜日)開店予定です。
��2月は酒だる繁忙期のため、11月が本年最終になりそうです。
2014年10月3日
たるや竹十 京都店本日開催
2014年10月2日
火野正平 日本縦断こころ旅に「たる屋」登場
樽(たる)を分解する作業をしていたら、火野正平らしき自転車の一隊がやって来て
興味深そうに樽(たる)を見ていたので、少し説明しているシーンがNHKのBSプレミアム上で
放映されました。日本縦断こころ旅という番組です。
彼はTommasiniというクロモリの白いロードレーサーに乗っていたので自転車の方に興味がありました。
こころ旅 こぼれ話ブログに少し写真も。
この週末に「総集編」を再放送するそうです。
2014年9月22日
酒樽屋 十月の京都店
たるや竹十京都店、9月の催しが出来なかったので
��0月3日(金曜日)と4日(土曜日)に午後1時から6時まで開催します。
左京区田中里ノ前町49の2
電話 090−5012−3755
雑誌「住むsumu」の51号に「お知らせ」を掲載させて頂いております。
2014年9月11日
2014年9月5日
町の食堂で供される「たる酒」
2014年7月11日
酒樽屋 京都店からの御知らせ
2014年7月2日
一般の方が初めて酒だるを作る
全く樽(たる)を触った事もない女性から自分で樽(たる)を作ってみたいという依頼。
現在、「たるや竹十」では京都店準備のためもあり、見学もお断りしている状態なので、
何度も御断りしたのですが、紹介者の立場もあって無理を承知で引き受けざるを得ず、
本日、遠方より来訪。
早く帰る必要があって所要時間は約3時間!!!一斗の植木樽を一丁作ることに。
先日から紹介している側拵え(銑掛けと正直押し)に半分くらいの時間を要す。
「側立て」という一番技術を要する箇所は私が一度組み立ててから分解、
再度組立てるという方法を取るけれど、ここで時間オーヴァー。
残りの作業は「見学」という事で職人と私とで一気に仕上げる。
タガを一本巻いてみるが、やはりそう簡単にはいかず、手を貸すはめに。
ただ、自分の作業の後片付けはどんな仕事でも基本でしょう。
なにしろ、他の人に物を教える事は自分でする十倍以上のエネルギーが必要。
今回の経験を元に蔵開き等での「樽つくり実演」では次回から刃物を多用。
竹もあらかじめ巻いておくよりその場で調整しながらダイナミックに巻く事を提案しよう。
2014年7月1日
酒だる作りを解説する
この新年の催しです。樽が忙しくてUPしそこねていた事項を遅ればせながら、
紹介してまいります。
灘五郷,菊正宗酒造主催の「蔵開き」の中で「酒だる作り」がありました。
実演したのは同社の若い職人で、私はマイクを持って樽(たる)の解説をさせて頂きました。
そんな訳で開演前の画像しかありません。
昨年に続いて二回目なのですが、やはり慣れない事をすると緊張します。
かつて酒は全て「樽酒」であった事、すなわち「瓶詰め樽酒」は江戸時代の味だという事、
材料は奈良県吉野郡川上村から筏と船で運んだ事、竹はかつて京から今は有馬方面の物を使う事、
底と蓋(フタ)は竹釘で継ぎ接着剤を使わない事、樽になった時の七本の竹𥶡(タガ)の名称などなど。
来年は刃物の付いた道具も多用して、あらかじめ竹を巻かず、
もう少し詳しく興味を持ってもらえるような説明をしたいと考えております。
2014年6月30日
酒だる屋のお八つ その參拾玖
水無月(みなづき)であります。
京都では6月30日に「水無月」をいただきます。
一年の丁度折り返し点にあたるこの日に、前半年の罪や穢れを祓い、
後半年の無病息災を祈願する神事「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われます。
この「夏越祓」に用いられるのが、水無月の和菓子の代表ともいうべき「水無月」です。
「水無月」は白の外郎生地に小豆をのせた三角形の和菓子ですが、
それぞれに意味があります。「水無月」の上部にある小豆は悪魔払いの意味、
三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれています。
旧暦六月一日は「氷の節句」または「氷の朔日」といわれ、
室町時代には幕府や宮中で年中行事とされていました。
この日になると、御所では「氷室(ひむろ)」の氷を取り寄せ、
氷を口にして暑気を払いました。
そのような贅沢が許されない庶民は代わりに和菓子「水無月」を食した訳です。
因みに梅雨の時期に「水無月」はおかしいと思われるでしょうが、
「無」は単に「な」を意味する漢字で、水の月を表しています。
「氷室」とは冬の氷を夏まで保存しておく所のことで、
地下など涼しい場所を利用して作られた、昔の冷蔵庫です。
京都では北山に「氷室」という名の場所が今でもあり、その跡が残っています。
かつて、この北山の氷室から宮中に氷が献上されたと『延喜式』に記され、
宮中では氷室の氷の解け具合により、その年の豊凶を占いました。
2014年6月28日
酒だるに於ける「節」
2014年6月27日
佃煮屋さんの店舗改装に樽太鼓(たいこ)を
2014年6月26日
酒だる屋のホームページがリニューアル
��0年以上もお世話になった「たるや竹十」のHPが一新されました。
少し見易くなったかと思います。
前のHPは、パソコンが得意なR嬢と連日頭を悩ませ手探りで作ったものでした。
R嬢も我々も本業を終えてから作業となり、深夜の打ち合わせなどをよくしたものです。
そのような試行錯誤の連続も今は懐かしくもあり、前のHPにも愛着があります。
けれども、Blogも含め充分に役目を果たしたと思っています。
前のHPが余りに古くさいので、樽のお客様にまで作り直しましょうかといっていただいたこともありました。
そのお客様は漬物樽を買って下さった方だったり、ディスプレイ樽を注文して下さった方などで、いずれもデザイン関係の会社の方々でした。ありがたいことですね。
ITの世界のスピードには樽屋はなかなか追いつきませんが、今後も新しいHPを進化させていきたいと思っております。
今回はプロのWEBデザイナーS君に全面的に御願いしました。
2014年6月25日
平銑を正直台に挟んで酒だるの材料を削る
2014年6月24日
酒樽屋のお八つ 其の參拾捌
御菓子司 鍵善良房(かぎぜんよしふさ)さんの甘露竹。
竹の筒の中に水羊羹が入っている涼しげな御菓子です。
容器の竹なら幾らでも用意出来ますが、樽屋で羊羹を作る事は出来ません。
これまた、到来物であります。
京都市東山区祇園北側264番地
075−561−1818
9:00〜6:00 月曜日定休
2014年6月23日
酒だる作りの最初の工程 側拵えその1 側削り
2014年6月22日
酒だる屋の虫養ひ 其の拾漆
2014年6月21日
たる太鼓の修理
たるや竹十に持ち込まれた、修理待ちの「たる太鼓」です。
皆さん、工夫して様々な応急処置を施されておりますが、
最終的には樽屋に持ち込まねば完全な修理は不可能です。
写真の樽(たる)は音が出なくなった蓋(ふた)の上にベニヤ板を貼っておられました。
子供達の名前が残っていたりしてかわいいものです。
採算が合わないのですが、小学校や幼稚園からくる樽太鼓の修理は積極的に引き受けております。
遠慮なく相談をどうぞ。
くれぐれも接着剤や金釘を使って自己流の修理もどきだけはしないで下さい。
早いうちに「たるや竹十」へ持ち込んで下されば何とかしてみますから御安心を。
全く意味がありません。
フタの木がささくれ立って来て危険な状態になったら、フタの取り替えです。
右の樽(たる)が修理完了品です。新品と区別が付かなくなります。
2014年6月20日
与謝蕪村における酒樽
今日は朝からFIFAワールドカップの日本対ギリシャの放送があり、
「樽(たる)」どころではないでしょうが、
樽にまつわる話ひとつ。
蕪村の有名な書簡に下の様なものがあります。
又美酒一樽、御をくり被下、かたじけなく、
ちょこちょこ御めぐみ被下候様二と、
巳来たのしミ申事二御坐候。
樽此たび御返却いたし申候。
御受取可被下候。
紫狐庵こと伊丹の酒造家山本東瓦(本名,木綿屋庄左衛門)に宛てた消息。
本来、一方通行である樽を返すと言う事は大きな一斗樽等ではなく
小振りな「通い樽」であった可能性が高いようです。
すなわち、厳密には樽ではなく桶であった訳です。
ことほどさように当時は樽と桶の区別がやや曖昧だったと思われます。
滴りの一桶を待清水哉
フォルツァ ニッポン!!
2014年6月19日
昭和三年の酒だると一升瓶
昭和3年、江戸明治の古くさい物を駆逐しつつ、
欧米のモダンな文化を積極的に導入しようと模索していた、
たいそう楽しくて不思議な時期であります。
雑誌『化學知識』四月特輯「人造品發展號」より
理研酒試作工場の風景であります。当時最新の設備の筈ですが、
��今、注目されている「理研」の前身かも)
容器は四斗甲付樽と陶器栓付き一升瓶。
まだまだ酒だるが主流だった時期です。
人造バター、人造香料、人造宝石などなど、今では当たり前の品々が特輯されております。
写真は現代、普通に流通している「人造清酒」製造の実験現場。
米を使わずに清酒を作る事を真剣に研究しております。
このあたりから清酒の中身がおかしくなり始めたのでしょう。
それらはともかく、見事な出来の酒だるです。
2014年6月18日
樽(たる)が「はしゃぐ」と𥶡(タガ)が外れる
しっかり拵えた酒樽(たる)も風雨に晒され、直射日光を長い間浴びておりますと、
側が乾燥して痩せて来ます。
真っ青だった竹タガは飴色に変色していますけれど、決して緩んではいません。
��写真の樽は日差しが強過ぎたのか飴色ではなく、色が抜けて白っぽくなっています)
側面の杉板の榑(くれ)が縮んだだけです。
「タガが緩んだ」という謂いがありますが、そう簡単に𥶡(タガ)は弛むものではありません。
そして、こういう状態の樽(たる)を称して「はしゃいでいる」と言います。
側が一枚一枚勝手な方向に縮んで跳ね回って、まるで子供達が騒々しく遊ぶ様を
「はしゃぐ」と言うのです。
最後には、こんな風にバラバラになってしまいます。
すなわち、どこにも木工用接着剤を使用していないという証拠です。
その後のネットラジヲと酒だる屋
先日紹介したネットラジヲが思いのほか評判なので、他のサイトも列記しておきます。
皆さん、お好みは分かれるでしょうけれど。
ジャズピアノだけとかクラシックだけと言うのならAccu Radioとか、
KSBR88.5FMあたりが秀逸です。日本のものですとJJazz.Radioなどなど。
まだまだあるでしょうが、今夜はこの辺で。
2014年6月16日
雑誌『和楽』に酒だる屋が
たるや竹十 京都店
たるや竹十「京都店」いよいよ開店
木造家屋に木製品はよほど居心地がよいのでしょう、
中島棕隠の二行書の前で毛氈を敷いてもらい、なかなか快適そうです。
殆ど通知していなかったので、知人が遊びにやって来てくれただけで
樽(たる)が売れることもなく、開店の練習蒹京都店御披露目みたいなものでした。
買って下さった樽(たる)を御持ち帰りして頂く梱包資材も忘れていて、
盛況だったら大混乱になるところでした。
来月は本格的に準備して、しっかり楽しんで頂きたいと思っております。
��月11日(金)〜12日(土)午後1時から6時まで。
やはり、漬物樽(つけものだる)などを中心に展示する予定です。
丁度、京都市美術館で「バルテュス展」も開催中です。
おついでに立ち寄れ下されば幸甚です。
雨が降らなければ良いのですがと心配しております。
2014年6月14日
酒だる屋に竹を運ぶ
2014年6月13日
たるや竹十 京都店いよいよ開店
明後日6月15日昼から午後五時まで一日限定でたるや竹十の京都店が開店します。
主に小型の漬物樽(つけものだる)や味噌樽(みそだる)などを展示即売します。
京都市左京区田中里ノ前町49の2
洋菓子のリモールさんの東隣です
連絡先090−5012−3755
2014年6月12日
酒だる作りの最初の工程 側拵えその2 正直押し
鉋(かんな)を埋め込んだ正直台という道具を利用して、榑(くれ)の側面を整えます。
鉋(かんな)の刃は当然毎日研いで切れを良くしておきます。
側面は少し真ん中が膨らんだ形状に仕上げ、出来上がった樽(たる)に丸みを帯びさせます。
少しの材料で容積を多く取り、洩れが出にくくなる上、転がし易くなるという利点があります。
洋樽はこのカーブが更に極端なので出来上がりも真ん中がでっぷりした形になる訳です。
正直(しょうじき)とは樽丸の一枚、榑(くれ)と呼ぶ板の側面を称します。
正直が巧く仕上がると必然的に良い樽が出来上がるのです。
多分、そんな理由でこの部分も正直、道具も正直、作業も正直押しと呼びます。
昔は正直台に外銑(そとせん)を填めて正直押しをしておりましたが危険なので、
昭和40年位から徐々に台付き鉋(かんな)を嵌め込むようになりました。
非常に重要な工程ですが、腰を痛めるほど辛い作業です。
逆目がでると、その部分を「目たたき」という金物で傷を付け
そこに酒粕を熟成させた物に苦汁(にがり)を混ぜた「ミソ」を塗り、
そこへ和紙を貼って洩れを止めます。「ミソ」は樽屋の秘蔵の宝と言われた程です。
2014年6月11日
樽太鼓(たるだいこ)の時期
酒だる屋における梅雨のあとさきのBGM
テレヴィジョン受像機を持っていない酒だる屋の夜はもっぱらインターネットラジヲです。
最近のお気に入りはバルセロナジャズラジヲかソウルやブルースもかかるJazzFM
あるいはSmoothJAZZなどなどですが。
勿論どこもファミマ同様二十四時間営業で便利です。
ジャズを聴きながらの樽(たる)作りはちょっと無理です。
どうやら先達同様演歌の方がリズムがあうようですね。
若い職人達はもっぱらJポップを聴きながらが多いですね。
これも私には付いて行けません。
他にも良いサイトが沢山あるのでしょうが、あまり詳しくないので。
2014年6月6日
酒だる道具と椿油
今年も早や芒種であります。椿の種はいつ蒔くのか知りませんが、椿油の話です。
酒だると椿油は何の関係もないように思えますが、
実は樽(たる)を拵える工程上で必需品なのです。
樽(たる)に限らず鉋(かんな)など木工用の道具は主に樫や桜などの固い材料で出来ています。
道具を長持ちさせるためと加工時にすべりを良くする目的で道具に油を染み込ませます。
酒だる製作の際に石油系の機械油を使う訳にはいきません。
樽屋竹十では兄弟子の先達が食用油なら問題ないだろうと「サラダ油」を流用しておりました。
この油は粘ついて埃も付くし、決して滑りが良くなる訳でもなく、余り良くないのです。
どこかで先達が「食用」なら問題ないだろうと勘違いしたのでしょう。どこの家庭にもありますし。安価です。サラダ油でダメならテンプラ油はもっと向いていないし、オリーブオイル、菜種油と探しても何が良いのか判断出来ず困り果てて、ホームセンターやネットに押されて、最近とみに減って来た「町の金物屋さん」明治創業の「赤松金物」に相談に行ったら、「木工用の油は昔から椿油だよ」と迷わず出して来てくれました。
DIYの大型店も便利ですが店員に知識がありませんし、我々が必要とする特殊な商品は置いていません。どの分野でも町に一軒は専門店が必要です。
その問題は別の機会にして、今日から道具に椿油を塗り快適に作業しています。
椿油は本来、女性用の整髪料として有名ですが、思っていた程の匂いはないし、
木工道具用としても最適でした。私が知らなかっただけの様です。
2014年6月3日
酒樽屋がつくるディスプレイ和樽(たる)
2014年5月28日
酒だる屋 小さく新聞に掲載される
神戸新聞の経済欄5月28日朝刊に取り上げていただきました。
「ひょうご経済」という地域経済欄の中で連載されている、
「ひょうごのロングセラー」というシリーズの169号です。
なるほど、200年も「酒だる」を作ってまいりますと一体いくつ作ったのか
気が遠くなります。
記事は慣れない「経済欄」なので記者の方との遣り取りも少々ちぐはぐ。
それにも拘らず、いい記事にしていただきました。
本当はもう少し早い時期に掲載される予定でしたが、「酒だる屋」が忙しくて、
取材を受けられなく、仕方なく順延したものです。
このシリーズ「ひょうごのロングセラー」は、既に同社出版部から115店までを掲載した単行本が出ているので
「酒だる屋」も続編が出るときには載せてもらえるかな。
2014年4月28日
酒樽(さかだる)に酒を詰める
2014年3月4日
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