2009年4月6日

酒樽屋のお八つ その拾玖 ラスク

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京都の
進々堂特製のラスクです。
黒糖が良い具合にからめてあって、芯は少し柔らかくて、形といい味といい、どこかカリントウを思わせます。
カリントウは元来、小麦粉を原料としたものですから、当然かもしれません。
売れなかったバゲットやバタールを元にしたものなので、商品リストにもラインアップされていませんし、いつでも売っている訳ではないのです。



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神戸、阪急六甲のポエムのチョコレート味ラスク。 
こちらはバゲットやパリジャンを普通に切断し、隣のケーキ工房のチョコレート壷にほり込んだように想像されますが.......
この店のバゲットはビゴの店系だからなのか知れませんが、夕方には殆ど売り切れていて、
材料の量にばらつきがあるのでしょう。店頭にたくさん並んでいる日もあれば、全くない日もあります。
食パンのラスクはよく見かけますけれど、バゲットのラスクの存在は最近 知りました。

子供の頃、食パンの耳を油で揚げたものに砂糖をまぶして、お八つがわりにしていた事を思い出します。




ついこの間まで、近所に「大洋堂」という小さなパン屋さんがあって、時々買いに行っていたのですが、最近ずっとシャッターが閉まったままで、ちょっと心配です。
下町には必ず、頑固なおじさんが丁寧に焼いているパン屋さんがあって、朝早く店の前を通ると小麦の焼ける香りが漂っ来て、つい店の中に入って焼きたての菓子パンを買っていたものです。どの町の方も親子三代にわたったりして贔屓にしていたものですが、スーパーマーケットの格安パンに押され、小麦やバターの価格の変動があったり、なにより「おやじ」も歳をとって来て力仕事ができなくなり、昔からのパン屋さんが姿を消して代りに若い店主経営の、小じゃれた「いかにもパン屋」が増えております。

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