丹精こめて作った樽太鼓も保管状況が悪いと痛んできて、タイコではなくなってしまいます。
すべての木製樽は直射日光、風、水に弱いのです。
液体用の容器なので、水は適度に必要なのですが、
過剰な水分は竹を痛めてしまいます。
温度と湿度が頻繁に変化する空調機器のある環境が最も苦手です。
大型店舗の真冬などは、お客さんのために昼間は強力な暖房が施されておりますが、
閉店後の深夜は無人なので、逆に冷蔵庫状態にかわります。
これを毎日繰り返されると木製樽は、ひとたまりもありません。
夏は、クーラーを使うことから、逆ですが同じことが起こる訳です。
使わない樽太鼓は和紙(なければ新聞紙でも可)にくるんで北向きの冷暗所で保管して下さい。
水分を与える事が樽太鼓には良いように勘違いされているようですが、水も大敵なのです。
右の樽太鼓には釘や針金を使って補修していますが、タガが落ちないだけで全く効果はありませんし、
木工用ボンドを使った時と同じで修理が不可能になってしまいますから避けて下さい。
左の太鼓樽は「タガ」が切れているので新しいものに替えなければなりません。
樽太鼓の修理の際は殆ど、全ての「タガ」新しい物にを取り替えます。
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