店舗の前などで商品を展示するための樽(タル)です。
ディスプレイ用樽(タル)とか、売場樽(タル)あるいは上げ底樽(タル)と呼びますが、
他の樽(タル)と違い正式名称はありません。
強いて言えば酒樽(タル)における二重底がこれに相当します。
いま程、多く使用されなかった時期は古樽(タル)を各店が改造していたものですが、
最近は古樽(タル)もあまり手に入らなくなってきたこともあり、
酒樽屋が新しいものを最初から作るケースが増えてまいりました。
水を入れても洩れないタイプと、
単に底が上から15センチ位のところに収まるタイプの2種があります。
前者では洩れないように上の底の部分にも竹箍(タガ)1〜2本入れます。
これは酒樽における容量半分の樽と同じ方法でつくります。
写真の樽(タル)はフランスで催される展示会で商品を陳列するために特別に作った物で、
見えている底は取り外しが自在で、必要のない時は商品を底の下に収納するように出来ています。海外発送が得意な「たるや竹十」ですけれど、
この度は発注元の方が他の物品と一緒に空輸されました。
尚、手前に写っている小さい樽(タル)は9リットルの漬物樽。
大きさが判り易い様に並べてみました。
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