秋の京都の宵、「おめん」に、ふらりと寄りました。
偶然、座敷で隣り合わせた、ご婦人お二人が注文なさったのは樽酒。
このお二人は樽酒が、めっぽう、お好きな様子で、暖簾ごしに樽があることを確かめてから入店されたとか。
「おめん」で樽酒が呑めるのは毎年10月から4月のみです。
なみなみと枡に注がれ、余りにおいしそうに呑まれるのを見て、思わず、お声を掛けました。
樽の上にあるのはサーヴィス用の片口
お店のカウンターに鎮座する酒樽の材は、実は「たるや竹十」のものなのです。
奈良県川上村の百年もの吉野杉です。
残念ながら作ったのは「たるや竹十」ではありませんが、この吉野杉の甲付側は「竹十」が支給して仲間の樽屋さんが作ったものです。
京都とニューヨークでしか食べられない「おめん」のうどん。(数年前までは神戸にも店がありました)
「おめん」四条店のご主人によると、「樽酒」を愉しみにされている、お客様が多いそうです。
しかし、残念なことに枡はヒノキ。来年から「杉枡」に替えてもらう様にお願いしました。
「おめん」の名物「樽酒」は更においしくなるでしょう。
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