2009年2月3日

手作り木樽には底に溝がある

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たるや竹十が作る木製樽には底と側の間に浅い溝があります。
清酒や醤油などの液体を入れる場合には問題ありませんが、
手作り味噌など固形物を醗酵させる場合には、この溝を先ず味噌玉をパテ埋めするように詰めてから、仕込んで下さい。
そのようにすると溝の部分に空気が残らず,醗酵がうまく進みます。

手作り味噌用の樽は本来「桶屋」の仕事でしたが、桶職人が減って来た事に加えて桶は値段が樽より高いので、「樽」も味噌に使用するようになりました。

手作り味噌に使う「桶」には「樽」に出来る、この溝はありません。
「樽」はあくまで液体を運ぶ容器でしたので、溝の事は考えていなかったのです。
「桶」と「樽」は製作工程が全く違いますので、溝無し樽を作る事は不可能。
しかし、「桶」より安価な味噌樽を作ることが出来ます。

先月は全国に「手作り味噌用の樽」を送りました。
梅雨と真夏を上手に越せば、思いのほか手作り味噌は簡単なもの。

出来れば、甕(かめ)や琺瑯(ほうろう)を使って味噌を窒息させるより、
木製樽を使って美味しい味噌を仕込んで頂きたいと願うところです。

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