2009年2月18日

樽屋竹十の木樽は接着剤も釘も使わないのに、なぜ洩れないのか

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吉野杉は柔らかいので、底と蓋を込めて箍(たが)を締めると、
写真のように溝が出来るほど、食い込みます。

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そのために、底と蓋(ふた)の先は鋭角に仕上げております。
上の底は使用前、下の物は使用後で、完全に鋭角の山が側に食い込み、なくなっております。
この作用が杉樽の洩れを自然の力で止めている訳です。

箍(たが)の力で出来る溝に、最初から溝を作って、
底に接着材を流し込む量産型の樽づくりの手法もありますが、
酒樽、漬物樽、味噌樽、どれもが食品を入れる容器ですから、
「たるや竹十」では、木工用ボンド等の接着材を使わない方針を取っております。

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