2007年5月30日

酒樽の鏡開きの失敗例

これは某所で見かけた御用済みとなった鏡開きの樽です。
槌で叩くところを間違えたら、こうなってしまうのです。

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鏡開きは難しいものではありません。
木槌で叩く所や「金ベラ」を入れる場所を間違うことがなければ、画像のようになる事はありません。
鏡開きのために竹釘で接いだ場所が一番弱いところなのです。
ここを叩けば良いのです。
ヘラを入れる場所が違うと蓋の側面に、このような抉れキズや鏡に不要な割れ目が出てしまいます。
酒樽本体を見ても、奥の黒ずんだ場所にキズを付けてしまっています。
何より、誰の仕業か存じませんが、必要以上の力と手間を要したことは想像されます。

酒樽の「鏡開き」は縁起ものです。美しく開きましょう。

2007年5月27日

酒樽屋 本日の「お八ツ」 其の八

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このところ、お店オープンの準備もあって忙しかったので、久しぶりの休日です。
桐の花を見に行こうと思いたって散歩に出かけました。
ところが突然の強風に「桐の花」見学は断念。
シュークリームを買って帰って「お八ツ」に。

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やっぱり似ていますね。

2007年5月15日

酒樽屋 白い杉樽をつくる

この杉樽は「たるや竹十」では普通は作らない、大変特殊な品物です。
材料は吉野杉の一番外側、「白太」という所で、本来は箸や寿司桶の材料になる部分です。



依頼主からの「白い杉樽」をという要望に応じ特別に作りました。
乾物屋さんの店頭に並べるということで、白い杉に青い竹という、
見るからに美しい木樽を要望されて来られたのです。
杉の外周部は最も硬い部位ですので、作るのに思いのほか時間がかかりました。

水や酒を入れても漏れはしませんが、杉特有の香りは全くありません。
完全にディスプレイ用です。

2007年5月6日

大型スクーターで漬物樽を買いに・・・

酒樽屋はゴールデンウィーク最中も休日返上でスタッフ一同、店舗開店の準備のために出勤しました。
作業中、隣の市から たるや竹十のH.P. を、ご覧になったお客さんが400CCの大型スクーターで漬物樽を買いにやって来てくれました。
最初は乗用車で来られようとしていたそうですが、恐ろしい道路の渋滞に、急遽二輪に変更されたそうです。
お買い上げ下さった9リットルの漬物樽が後部のテールボックスに丁度入った時には驚きました。
道理で電話で何度も漬物樽の寸法を確認されていたのだと合点しました。

願ってもないことに、同氏は これから「木樽でつくる漬物」を普及させたいと考えられているそうです。
美味しい漬物つくりに樽がお役に立てば、こんなに うれしいことはありません。