2009年1月19日

吉野杉の里帰り 木製樽を使って、おいしい樽酒をつくる

DSC08175.JPG

吉野杉の樽酒(たるざけ)です。
瓶詰めの樽酒(たるざけ)は各蔵元が各種作っておりますが、
本当の樽酒を作ろうとしたら樽(たる)材料である榑(くれ)と呼ばれる側板は勿論、
底と蓋(ふた)の全てに良質の「吉野杉」を使用しなければ美味しい樽酒(たるざけ)は出来ません。

写真は最近、材料の地元吉野の蔵元「北岡本店」さんが作った本物の樽酒(たるざけ)です。
「やたがらす」という銘柄で有名なメーカーです。

巷に出回っている瓶詰の樽酒(たるざけ)は作る時に
吉野杉の木製樽を使っていないので、おいしいものが少ないのが現状です。

肥後杉、秋田杉、周山杉、木曽杉など清酒に不向きな酒樽(さかだる)を使うと樽酒(たるざけ)が
美味しく出来ません。
美味しくない樽酒(たるざけ)を呑んだ方は樽酒は不味いと思い込んでしまうので、
樽嫌い、酒嫌いになってしまいます。
ひいては吉野杉の木製樽の人気も落ちてしまいます。

この「吉野の樽酒」のための樽を納めるにあたって、北岡本店のY氏と綿密な打ち合わせをして、川上村産の良質な榑(くれ)を吟味し、底や蓋も吉野杉を使い、竹釘で継ぎ、接着剤を一切使わない本来の木製樽を作りました。
努力の甲斐あって、北岡本店のしっかりした清酒とあいまった大変美味しい樽酒(たるざけ)が出来上がりました。
地元吉野町の蔵元の酒樽を本場吉野杉を使って「吉野の樽酒」を作る事に協力出来たことを誇りに思っております。
今は、特別に吉野杉の枡が、もれなく付いて来て、お買い得です。

清酒も食品ですから、いくら人体に無害と言えども木製樽に化学製品の接着剤は木製樽に使うべきではないと
「たるや竹十」は考えております。

写真・右には五升(9ℓ)の木製樽、高さ27㎝ですが、左の一升瓶が小さく見えます。

0 件のコメント:

コメントを投稿