2006年12月14日

酒樽の鏡開き。あるいは祝賀のはじまり

かつて、日本中のお祝いの席には、必ず「四斗樽」が鎮座して、宴の中心になっていたものです。
ある日から、それがウエディングケーキに代わったり、二本縛りの一升瓶(酒の容器として最も悪いデザイン)になって行きました。
似非欧米文化に飽きた二十代の人たちから、「樽酒」が再評価されてまいりました。
とりわけ「鏡開き」が、「おしゃれ」なのだそうです。

鏡は、古鏡の形に似ていることから、樽の蓋の意味ですが、
縁起物ですから、「鏡割り」とは呼ばず、「鏡開き」といいます。
法被の意匠は少し考えた方がいいかもしれません。

灘の大手メーカーでも、吉野杉以外の材料を使った酒樽を安いからという理由で、
堂々と出荷していることは由々しき問題です。
清酒には吉野杉が最も相性がいいのです。
香りが全く違います。

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