2006年6月1日

独逸の樽屋 其ノ二





��982年の今日、独逸の映画監督 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが37歳で死去しました。
生きていれば、64歳。どんな名作を見せてくれたのでしょう。

前にも書きましたが、FASSBINDERとは樽屋の意です。
「たるや竹十」にもドイツ語圏のお客さまが時折いらっしゃいます。
そんな時には少々ふざけて”Ich bin・・・”とやります。相手の反応は”???”なのでおかしいなと思ったら、FASSBINDERは古語に近く、しかもヨーロッパでは樽と桶の違いが曖昧なので、日本語だったら、「樽屋」というより「桶師」といった語感だったのでしょう。
「樽屋」と言えばイタリア語のBOTTEと同じ語源のBOTTCHERの方が一般的なのだそうです。



ファスビンダー映画「シナのルーレット」のイレーネ役でアンナ・カリーナが主演。
映画の中で家政婦の息子ガブリエルがアルトーの「ヘリオガバスまたは戴冠せるアナーキスト」の一節を朗読する場面が印象的です。



数少ない一般配給映画のひとつ「マリア・ブラウンの結婚」のハンナ・シグラ
ファスビンダー映画で一番有名なショットですね。

「両性具有とは男。そして女。同時に。唯一者において一体となる。」 多田智満子訳

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