2010年12月14日

漬物容器は木製樽(たる)が一番なのです

DSC02161.JPG

漬物をつくるために各種容器が使用されておりますが、
やはり、吉野杉の木製樽(たる)が漬物容器としては一番です。
この時、注意しなければならない点は木製樽(たる)なら何でも良いという訳ではなく、
必ず、長期保存容器には「板目」の樽(たる)と押し蓋(ふた)を。
「柾目」の樽(たる)は、正確には「桶(おけ)」であり、二三日の短期用の容器です。

押し蓋(ふた)は出来るだけ厚みのある物を。
薄いものは長い間に歪んで来てしまいます。分厚い板目の蓋(ふた)でも多少は波打ちます。

毒性は無いと言われてはいますけれど、木工用接着剤を使用していない物を。
表面や内部、底をクリアラッカーなどの化学物質や天然の漆(うるし)等で塗装していまうと、見た目は美しく出来上がりますが、
これでは、折角の木製樽(たる)なのに、漬込んだ野菜等が呼吸出来なくて窒息してしまいます。
こうなると、野菜から出た水分を外に出す事が出来ませんし、新鮮な空気を内部に入れる事も出来ない事になります。
また、化学的物質を使用いてあるとアトピーなどアレルギーの方やハウスシックの方には不都合があらわれることもあるようです。

木製樽(たる)は野菜と同じ植物なので、琺瑯(ほうろう)や「かめ」、プラスチック系より、相性が良い訳で、初心者の方が作っても必ず美味しい漬物が出来ます。

写真の貫禄ある糠(ぬか)は京都、錦の漬物屋さん高倉屋の工房にて

0 件のコメント:

コメントを投稿