2006年5月19日

錦の漬物樽







錦・高倉屋さんの依頼で二重底という特殊な漬物樽をたくさん作りました。 



錦市場の東端にある高倉屋さんでは漬物樽に直接、糠を漬けています。
当たり前の事なのですが、最近、高倉屋さんのように直に漬けているお店は殆どありません。

無粋にビニールを敷くと、漬物樽と漬物の間に互いに悪影響が発生するだけで樽を使う意味が無いのです。ビニールで樽と糠を遮断してしまうと、メンテナンスは楽ですが、漬物樽の寿命は短くなり、漬物の味はプラスチック容器を使ったものとあまり変わらなくなります。




新しい漬物樽に高倉屋さんの新しい糠。
これは、四斗樽なので、約百キロの重さになります。



たるや竹十から出荷直前の漬物樽。
見た目は四斗樽ですが、天から8寸(約24センチ)の所にもう一枚底を入れて、持ち運び易く拵えました。



そんな事があってはならないのですけれど、万一漏れて来た時のことを想定して、水抜き穴を開けています。

0 件のコメント:

コメントを投稿